藍工房社名の由来は、藍染の町、中国雲南大理にあります

2015年6月5日

時を遡ること20年、藍染の町は美しい風景の田舎町でした。ヒマラヤ山脈の一番東に位置し、山と町の標高差2000mもあるので、見上げるとすぐそこに雪山があり、西日に照らされた山容は実に見応えがある美しさ。また、昔の大理国の都だっただけに、街は城壁で囲まれ、街のメイン道路は小さな商店が軒を連ね、買い物客が行き交う。この町は、支配民族の漢族が増えてはいるが、ペー族(白族)と呼ばれる中国の少数民族の町。彼らの素朴な人柄もあり、初めて訪れた私たちはここに長期滞在することになっていった。

山なみが美しい大理の街

メインストリートの商店街を歩く、大規模な開発で、今ではきれいな石畳に。

私たち「藍工房」の原点は、手仕事の「絞り」の技と藍染が生み出す美しい布。町の女性たちが糸と針を手に、街中の家の中のあちらこちらで、木綿地を絞る作業をしていた。これぞ手仕事、ペー族女性たちに感心した。そして、藍かめで何度も繰り返し染められた布が庭先で、物干し竿に干されている光景、染め上がった布は糸を丁寧にハサミで切ってほどいていく、これまた気の遠くなる作業である。

藍を醗酵させています。藍の花と呼ばれる泡が立てば染めごろです。

工房の庭でとうもろこしと共に干される絞り染めの布

街を歩くと完成した美しい布を広げて展示販売されている。これがまた同じ絞り柄でも一点一点異なるので、手仕事ゆえの希少性を感じる。染物ならではの自然な色の風合いがいい。何点が自分で買って使って洗ってみた。洗うほどに色優しくなる藍染の魅力に引き込まれていった。

この旅のあと、日本に帰国しておみやげとして配った藍染の布はたいへん喜ばれた。その後、日本の問屋街を歩いてこの手絞り藍染をさがしてみた。が、どこにも無い。何人もの日本女性たちから、また買ってきてください、と頼まれた。それならば本格的にこの藍染を日本に紹介しよう。

これが、「藍工房」の始まりです。

あれから20年が過ぎた。中国が経済成長して雲南大理は風光明媚な観光地として大々的に売り出されていった。観光バスが連日連夜、都市部の中国人民を乗せてやってくるようになり、ぺー族の女性たちも観光業や土木建築の仕事に転職しだした。しかし時代の流れの中で、かたくなに自分のライフスタイルを変えない人たちがいるわけで、私たち「藍工房」の絞り染布を作り、洋服に仕立てているパートナーたちと今年もまた新たしい新作が生み出されました。

変わりゆく中国で変わらないモノづくり。それが、「藍工房」の姿勢です。

春夏の藍工房ショップ店頭では、糸から染めた手織木綿布で作られる製品の中で、美しい藍の洋服が存在感を出して展示されています。今年は楊柳生地の木目絞りが人気です。

ところで、藍工房のもう一つの産地はチェンマイ郊外の手織りの村です。糸から染めた手織木綿布で作られる製品は通年商品として「藍工房ショップ」を彩っています。またの機会に紹介します。(創業者 代表 加藤修一)

㈲グローバル・ストリーム・インターナショナル=「地球に喜びの流れを創り出す」藍工房事業の理念は、母体会社の社名です。